お葬式コラム

一人だからこそ、考えておきたい終活

終活
- 2025.10.17(金)

近年、「一人暮らしで身寄りがない」「子どもがいない」「家族に迷惑をかけたくない」といった理由から、一人での終活を始める方が増えています。
誰かに任せられないからこそ、自分の人生の締めくくりを自分で整えることが、安心につながります。

この記事では、

  • 一人暮らしの方が行うべき終活のステップ

  • 身元保証や葬儀、遺品整理までの流れ

  • 信頼できるサポートを選ぶポイント

を分かりやすく解説します。

なぜ一人暮らしの終活が重要なのか

家族や親族がいない場合、以下のような課題が発生します。

  • 病院での手続きや入院保証人がいない

  • 死後の葬儀や火葬、遺骨の管理を依頼できない

  • 賃貸契約や遺品整理でトラブルになる可能性

こうした問題を放置すると、最終的に行政が対応する「孤独死」や「無縁仏」となるケースもあります。
“自分の意思で準備をしておく”ことが、安心して老後を過ごす第一歩です。

一人暮らしの終活ステップ

ステップ①|エンディングノートを作る

まずは、自分の希望を整理するところから始めましょう。
エンディングノートには、以下のような情報を記入します。

  • 基本情報(氏名・生年月日・連絡先)

  • 医療・介護に関する希望

  • 葬儀・お墓に関する希望

  • 財産やデジタル資産の管理情報

  • 信頼できる連絡先

ノートを書くことで、自分の「意思」を明確にし、死後の手続きをスムーズにします。

ステップ②|身元保証の契約を結ぶ

一人暮らしの方にとって、身元保証は非常に重要です。
身元保証とは、病院や施設入居時などに「保証人」として手続きを代行してくれるサービスです。

■ 主なサポート内容

  • 入院・施設入居時の保証

  • 緊急時の連絡・対応

  • 亡くなった後の行政手続きや葬儀対応

身元保証会社を選ぶ際は、
・契約内容が明確か
・万が一のときの対応体制が整っているか
・信頼できる実績があるか
を必ず確認しましょう。

ステップ③|葬儀の方法を決めておく

家族がいない場合でも、葬儀の形を事前に決めておくことで、トラブルを防げます。

■ 選べる葬儀の種類

  • 直葬(火葬式):通夜や告別式を行わず、火葬のみで完結するシンプルな葬儀

  • 一日葬:お通夜を省き、告別式と火葬を1日で行う形式

  • 一般葬・家族葬:友人や知人を招いて行う一般的な葬儀

    葬儀会社によっては「生前契約」や「事前見積もり」も可能なので、早めの相談がおすすめです。

ステップ④|遺品整理と遺言書の準備

亡くなった後の片付けを誰が行うかは、非常に重要なテーマです。
信頼できる遺品整理業者や弁護士に依頼して、財産や家の片付けの流れを決めておきましょう。

■ 遺言書も忘れずに

「財産を誰に残すか」「葬儀費用をどう支払うか」など、
法的効力のある遺言書を作成しておくと、トラブルを防げます。
弁護士や司法書士に依頼することで、形式のミスを防ぎ、確実に執行されます。

“身寄りなし”でも安心できるサポートの選び方

● 信頼できる終活パートナーを探す

近年は、身寄りがない方を対象とした「トータル終活サポート」を提供する葬儀会社やNPO法人も増えています。
これらのサービスでは、

  • 身元保証

  • 葬儀の執行

  • 遺品整理

  • 納骨・永代供養
    までを一括で引き受けてくれます。

● 契約時の注意点

  • 契約内容が明確か(どこまで対応してもらえるのか)

  • 緊急時の対応先が明記されているか

  • 支払い方法・解約条件が透明か

「終活」は、“契約書の中身”が安心の証です。
不明点があれば必ず質問し、納得できる形で契約を結びましょう。

一人暮らしの終活を始めるベストタイミング

「まだ元気だから」「もう少し後でいい」と考える方も多いですが、終活は**“今が一番若い日”**に始めるのが理想です。
体力・判断力があるうちに、

  • 自分の希望を整理する

  • 信頼できる専門家を見つける

ことで、老後の不安を大きく減らせます。

自分の“最期”を、自分らしく整える

一人暮らしでも、身寄りがなくても、
自分の意思で準備すれば「安心の最期」は叶えられます。

終活とは、「死の準備」ではなく、「今をより良く生きるための準備」。
エンディングノートを書き、身元保証を整え、葬儀や遺品整理の流れを決めておくことで、 残りの人生を心穏やかに過ごすことができます。

八光殿では、八尾市・東大阪市・松原市・門真市・大東市・四條畷市の各会館で、お気軽に無料相談できる場を設けていますので是非ご利用ください。