お葬式コラム

八尾市の直葬・火葬式事情について

費用
- 2021.06.15(火)

直葬・火葬式とは

直葬(じきそう・ちょくそう)・火葬式とは近年、急激に増えた葬儀形態の一つで、通夜式や葬儀式を行わず、火葬のみを行うものです。

お亡くなりになられた場所(病院や施設など)から直接火葬場へ搬送するケースもみられます。

 

直葬・火葬式の歴史

故人様とのお別れも、火葬場で簡単な形で行われる場合もございます。

このような葬儀の形式について、昔はほとんどありませんでした。

葬儀は、村や隣近所、自治会にて行われていたこともあり、お付き合いをしない「村八分」という言葉の残りの「二分」が火事とお葬式であったほど、どれだけ仲が悪くても葬儀となれば、必ず手伝ってくれるという歴史があるほど、葬儀は地域のものでありました。

そういった慣習があったため、直葬・火葬式については、経済的に余裕のない方や生活保護を受けられている方のみ行われておりました。

しかし近年は、こうした葬儀形式に「直葬」「火葬式」という名称が与えられるようになり、さらに直葬や火葬式といったプランがインターネットなどでも広く発信されるようになり、認知度が高まりました。

 

八尾市での直葬・火葬式の受け入れについて

大阪府八尾市の直葬・火葬式事情で申し上げますと、まず、「墓地、埋葬等に関する法律」により、お亡くなりになられてから24時間以内の火葬・埋葬が禁止されています。

次に八尾市の火葬場である「八尾市立斎場(八尾市立火葬場)」では、棺に入っていないご遺体は受入れ不可となっております。つまり、火葬場へ入場する為には、どこかで故人様を御棺にご安置した上で、火葬場に入場しなければなりません。

従って、お亡くなりになられた場所から直接火葬場へ入場するのは難しく、八尾市の葬儀社は、一旦自社の会館かご自宅へお連れし、ご納棺をした上でお亡くなりになられてから24時間経過後の火葬時間に合わせて、八尾市立斎場へ入場するというケースがほとんどです。

他府県では、直接火葬場に入場できるところもあるようで、お客様からも「病院から直接火葬場へ連れて行ってほしい」というご依頼がありますが、八尾市の事情をご説明しております。

 

直葬・火葬式の流れについて

一般的な葬儀では、通夜式があり、葬儀・告別式をおこなった後に、火葬場で火葬をおこないます。最近主流になっている家族葬も同様の流れです。

一方で、直葬・火葬式は火葬場で火葬をおこなうのみで「式典」がなく、お別れを惜しむ時間が通常の葬儀に比べてかなり短くなります。

簡素な直葬プランの場合、基本的に僧侶の読経も無いですが、希望があれば葬儀社に手配してもらうことも可能なようです。その場合、宗教者様へのお布施が発生します。

 

八尾市の直葬・火葬式の費用相場について

インターネットで直葬・火葬式のプランを調べますと、八尾市においては15万円~20万円で直葬を提供している葬儀社及び葬儀社紹介サイトが多くみられます。

しかし、直葬・火葬式のプランに含まれている物は、葬儀社によって異なりますので、「15万円~20万円で全てできる」と思っていたら、実際必要な物でも追加オプションとして取り扱われている物もあるようです。

格安だからといってすぐに申込するよりも、事前に葬儀社にプランに含まれているものを確認したり、総額でのプランなのかを相談しておくと安心です。

 

八尾市での葬儀に関する手続きについて

直葬、火葬式、家族葬、一般葬など、どのようなお葬式でも、死亡届と火葬の手続きをとる必要がございます。

死亡届の手続き

死亡届については、故人様の亡くなられた場所の住所、本籍及び届出人様の住所が八尾市である必要がございます。いずれも該当しない場合は、上記の住所の自治体に死亡届を提出しなければなりませんので、お気を付けください。

火葬場の手続き

八尾市については、死亡手続きも火葬場の手続きも八尾市役所で行うことができます。(自治体や手続き方法によっては、窓口が異なる場合がございます。)八尾市では、市民課に死亡届と火葬料金を提出し、代わりにいただく「埋火葬許可証」を八尾市立斎場(八尾市植松町3-50-3)に提出すれば、火葬の手続きは完了です。

八尾市立斎場の火葬料金

八尾市の火葬料金については、市内料金(八尾市の住民)で18,000円 市外料金(他市の住民)で72,000円となっております。(2021年6月現在)

手続きの代行

死亡の手続きと、火葬場の手続きにつきましては、基本的に葬儀社が代行して手続きしているケースが大半ですが、対応できない場合もあるようですので念の為確認しておくことをお勧めします。

 

直葬・火葬式の注意点

最後に直葬・火葬式の注意点についてご説明します。

式典ではない

火葬式という名称には、「式」と入っておりますが、厳密には直葬・火葬式に、式典はございません。

では、なぜ式が入っているのかについては、諸説ございますが、「式」を入れることによって価値観をつけることができるという説が一般的です。

親族に同意を得られない可能性がある

葬儀の歴史を知っている方のほとんどは、葬儀がどのようなものかをご存知です。なので、安易に低価格だからという理由で、直葬や火葬式をすると、昔の葬儀と全く異なることで揉めてしまうということがよくございます。

納骨できない場合がある

実家のお墓が菩提寺(檀家寺)にある場合、直葬・火葬式で行うと宗教作法をうけることができませんので、戒名もありません。そのような場合、納骨をお断りする菩提寺もございますので、ご注意ください。

 

費用を安く抑えられる、時間を短縮できるなどのメリットがある反面、葬儀後に煩わしい思いをしたり、苦言を呈されたりする場合もあるようです。

直葬や火葬式検討する際は慎重に考える必要があります。

 

直葬・火葬式に関するご相談窓口

やむを得ないご事情、さまざまなご事情で、直葬・火葬式を選ばれる方もいらっしゃいます。

一般的に喪主の経験をされることは、一生に数回あるかないかです。そのため、最終的にどのような葬儀形式を選ばれる場合も、自分自身や関わる人達にとって必要なものが何であるかをしっかりと見極めておく必要があります。

八光殿は、八尾市で長年に渡り葬儀に関するどのようなご相談でも承っておりますので、お電話(0120-39-8510)いただくか、事前相談にお越しください。経験を積んだ専門のスタッフがお応えいたします。