お葬式コラム

24時間以内に行うお葬式…世界のお葬式事情(ブラジル編)

風習
- 2023.07.01(土)

南アメリカに位置する連邦共和制国家、ブラジル。ラテンアメリカ最大の領土・人口を有する国家で、リオのカーニバルなど陽気なイメージがありますが、お葬式のしきたり、風習にも通じるところがあるのでしょうか?

 

ブラジルでは、一部の富裕層などを除き、土葬が一般的なため、亡くなってから24時間以内に埋葬しなくてはならないと法律で定められています。

温暖な気候の上にドライアイスでいたみをふせぐ習慣がないため、ご遺体の保存が困難になるからです。

朝にお亡くなりになった場合は、その日のうちに葬儀・埋葬となります。

遠くに住んでいる親族がお葬式にかけつけるのはなかなか難しいといえます。

 

このような背景もあり、ブラジルのお葬式はとてもシンプルです。

墓地の一角にある斎場の一室に、花をいっぱいに敷き詰めた柩を置き、出棺の時間まで駆けつけた人がお別れをします。式の開始時間は特になく、出棺の1時間くらい前から参列することが多いようです。

急なことなので普段着で参列する人がほとんどだと言われます。

神父さんが10分ほどミサを行い出棺しますが、式には音楽も司会もなく、食事も香典もない、とても静かなお葬式になります。

 

ブラジルの一般的なお墓は、地下倉庫のようになっていて棚があり、それぞれの棚に柩を収めてコンクリートで塞ぎます。

その作業のあいだ、ご遺族はお別れをするのだそうです。

お墓はおよそ3年後、掘り起こして残った遺骨を小さな骨壺におさめて埋葬しなおします。

 

 

ブラジルには日系人が多く、日系社会のなかでは日本と同じように火葬することもあるようで、信仰している宗教や故人・ご家族の意向で選べるようです。

 

地球の裏側にあたる国、ブラジルのお葬式は、日本とは異なる静かさを感じる、シンプルに故人を偲べるお葬式でした。