お葬式コラム

お悔やみの言葉・NGワード集

マナー
- 2025.11.27(木)

訃報を受けたとき、多くの人がまず悩むのが「なんと声をかければよいのか」という点ではないでしょうか。
お悔やみの言葉は、形式的なものではなく、相手の悲しみに寄り添うための大切な言葉です。
しかし、焦って言葉を選ぶと、思わず「避けるべき表現(忌み言葉)」を使ってしまうこともあります。

この記事では、

  • 正しいお悔やみの言葉

  • 避けるべきNGワード(忌み言葉)

  • シーン別のお悔やみ例文

をわかりやすくまとめました。
突然の場面でも落ち着いて対応できるよう、ぜひ参考にしてください。

お悔やみの言葉とは?意味と心構え

「お悔やみ」とは、故人の死を悼み、ご遺族の悲しみに寄り添う言葉を指します。
単なる挨拶ではなく、「あなたの悲しみに共感しています」「故人を偲んでいます」という心を伝えるものです。

大切なのは、「形式」よりも「思いやり」。
どんなに短い言葉でも、誠意がこもっていれば十分伝わります。
そのため、無理に長く話そうとするよりも、落ち着いた声と丁寧な言葉づかいが何より重要です。

よく使われるお悔やみの言葉(基本のフレーズ)

まずは、一般的に使われるお悔やみの言葉を確認しておきましょう。
葬儀や通夜、弔問の際など、さまざまな場面で使える定型表現です。

一般的なお悔やみの言葉

  • 「このたびはご愁傷様でございます」

  • 「心よりお悔やみ申し上げます」

  • 「突然のことで、言葉もございません」

  • 「ご家族の皆様のご心痛をお察し申し上げます」

  • 「ご冥福をお祈りいたします」

いずれも丁寧で失礼のない表現です。
特に「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」は、最も広く使われる基本フレーズです。

避けるべきお悔やみのNGワード(忌み言葉)

葬儀や法要の場では、「不幸が重なる」ことを連想させる言葉を避けるのがマナーです。
これを**忌み言葉(いみことば)**と呼びます。

繰り返しを連想させる言葉

  • 「また」「再び」「重ねて」「たびたび」

(例)「またお会いできると思っていました」→ NG
→「ご無沙汰しておりましたが、このような形でお目にかかることになるとは…」などに言い換えます。

不幸を連想させる言葉

  • 「死ぬ」「亡くなる」「消える」「終わる」
    → 代わりに「ご逝去」「ご逝かれた」「お亡くなりになる」を使用。

直接的すぎる表現

  • 「悲しいですね」「つらいでしょう」など、感情を強調しすぎる言葉も避けます。
    → ご遺族の気持ちを乱さぬよう、あくまで控えめに。

宗教的に不適切な言葉

  • 「ご冥福をお祈りします」は、仏教では一般的ですが、神道やキリスト教では使用しません。
     → 神道では「ご霊前にお祈り申し上げます」、キリスト教では「安らかなお眠りをお祈りします」が適切です。

シーン別|お悔やみの言葉の使い方

1. 葬儀・通夜の場で

短くてもよいので、落ち着いた声で一言伝えるのが基本です。

  • 「このたびはご愁傷様でございます」

  • 「心よりお悔やみ申し上げます」

  • 「突然のことで、さぞお力落としのことと存じます」

長々と話すよりも、静かに頭を下げて気持ちを伝える方が印象は良くなります。

2. 訃報を電話・メールで受けたとき

電話やメールでは、声や文章だけで気持ちを伝えるため、特に言葉選びに注意が必要です。

電話での例

  • 「このたびはご愁傷様でございます。突然のことで、驚いております。」

  • 「お力を落とされませんように。お手伝いできることがあればお申し付けください。」

メール・LINEでの例

  • 「突然の訃報に接し、驚いております。心よりお悔やみ申し上げます。」

  • 「ご家族の皆様のご心痛をお察しいたします。お力を落とされませんように。」

※ 絵文字・顔文字・スタンプの使用は厳禁です。
 ビジネスメールでは特に「句読点を多用しない」ように気をつけましょう。

3. 香典を送るときの添え文

香典に同封する「お悔やみの手紙」では、丁寧な言葉を選びます。

例文:

突然のご訃報に接し、ただ驚くばかりでございます。
ご家族の皆様のご心痛をお察しいたしますとともに、心よりお悔やみ申し上げます。
故人のご冥福をお祈りいたします。

紙質は白無地、黒インクで。
句読点(、。)は「区切り」や「終止」を意味するため、控えるのが正式とされています。

宗教・関係別のお悔やみの言葉

宗教によってふさわしい言葉が異なります。
知らずに使うと失礼にあたる場合もあるため、最低限は把握しておきましょう。

宗教

適したお悔やみの言葉

避ける表現

仏教

ご冥福をお祈りします

心よりお悔やみ申し上げます

成仏・極楽など宗派により異なる

神道

ご霊前にお祈り申し上げます

安らかな旅立ちをお祈りいたします

ご冥福(仏教用語)

キリスト教

安らかなお眠りをお祈りします

主の御許に召されました

ご冥福、ご焼香(仏教用語)

お悔やみを伝える際の立ち居振る舞い

言葉だけでなく、態度や所作も大切です。
次の3点を意識しましょう。

  1. 声は小さめ・ゆっくりと
     感情を抑え、落ち着いた口調で。

  2. 目線は低めに、姿勢は丁寧に
     相手に寄り添う姿勢を大切に。

  3. 無理に励まさない
     「元気を出してください」などの言葉は避け、静かに寄り添う。

よくある質問(Q&A)

Q1. 「ご愁傷様です」は上司に使っていい?

  1. 「ご愁傷様です」は目上の方に対しても使えますが、より丁寧にするなら「ご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」が好印象です。

Q2. 「ご冥福」と「お悔やみ」の違いは?

  1. 「お悔やみ」は遺族に向けた言葉、「ご冥福」は故人に対する祈りの言葉です。
    どちらも使って構いませんが、混同しないよう注意が必要です。

Q3. 親しい友人に対してはカジュアルでもいい?

  1. 親しい間柄でも、「お悔やみ」はあくまで礼儀の言葉。
    軽い表現(「残念だったね」「びっくりした」など)は避けましょう。

まとめ:お悔やみの言葉は「思いやりの形」

お悔やみの言葉で最も大切なのは、「相手の悲しみに寄り添う心」です。
正しい言葉づかいを身につけることで、相手を傷つけず、誠実な気持ちを伝えることができます。

焦らず、短くても良いので、心を込めて伝えましょう。
それが何よりの「弔意の表現」です。