目次
- エンディングノートとは?目的と役割を知ろう
- 書くべき内容:エンディングノートに入れるべき10項目
- ① 基本情報
- ② 家族・親族・友人の連絡先
- ③ 医療・介護に関する希望
- ④ 財産・保険・年金の情報
- ⑤ 不動産や貴重品の所在
- ⑥ デジタル遺産
- ⑦ 葬儀・お墓に関する希望
- ⑧ 相続・遺言の有無
- ⑨ ペットの世話・所有物の処分
- ⑩ 家族・友人へのメッセージ
- エンディングノートの書き方のコツ
- 近年は、子どもに負担をかけないために「生前購入(寿陵)」を選ぶ人が増加中。 永代供養墓や樹木葬など、宗教にとらわれない新しい形も広がっています。 お墓を選ぶ際は、家族が通いやすい場所・費用・管理体制などを総合的に比較しましょう。
- ① 最初から完璧を目指さない
- ② 定期的に見直す
- ③ 家族に存在を伝えておく
- ④ デジタル版を併用する
- ⑤ 楽しみながら書く
- エンディングノートと遺言書の違い
- エンディングノートを書くと得られる3つのメリット
- ① 家族が迷わない
- ② 自分自身の安心感
- ③ 残りの人生を前向きに過ごせる
- エンディングノートを選ぶポイント
- エンディングノートは“未来の自分”と“家族”への贈り物
「終活を始めたいけれど、まず何から手をつけたらいいのかわからない」
そんな方に最初の一歩としておすすめなのがエンディングノートです。
エンディングノートは、あなたの想いや希望、人生の記録をまとめておくノートのこと。
遺言書のように法的効力はありませんが、**家族への“道しるべ”**となる大切な存在です。
病気や災害など、もしもの時に家族が困らないように。
そして「自分らしく生き切る」ために。
この記事では、エンディングノートの書くべき内容と書き方のコツを、葬儀会社の視点からやさしく解説します。
エンディングノートとは?目的と役割を知ろう
エンディングノートとは、人生の終盤に向けて「自分の意思を整理し、家族に伝えるためのノート」です。
近年は40代・50代から書き始める人も増えています。
主な目的は3つ
-
家族の負担を減らすため
→ 医療・介護・葬儀などで迷いが減り、トラブルを防げます。 -
財産や連絡先を整理するため
→ 通帳、保険、スマホのパスワードなどを記録。 -
自分の人生を振り返り、これからを考えるため
→ 書く過程で「残りの時間をどう生きたいか」に気づくことができます。
書くべき内容:エンディングノートに入れるべき10項目
エンディングノートは、自由に書いてOKです。
ただし、次の10項目を押さえておくと、家族が困ることはほとんどありません。
① 基本情報
氏名・生年月日・住所・連絡先・マイナンバー・健康保険証番号など。
家族が手続きするときの必須情報です。
② 家族・親族・友人の連絡先
「誰にどんな形で連絡してほしいか」を明確に。
友人関係を把握していない家族も多いものです。
③ 医療・介護に関する希望
延命治療・臓器提供・介護施設の希望など、事前に意思を伝えておくと安心です。
④ 財産・保険・年金の情報
通帳の場所、銀行名、証券口座、生命保険の契約先などを一覧化。
必要であれば別紙に詳細をまとめ、場所を明記しておきましょう。
⑤ 不動産や貴重品の所在
自宅や土地の権利書、宝石、貴金属など。
「どこに保管しているか」を記しておくことが重要です。
⑥ デジタル遺産
スマホ・SNS・メール・ネット銀行など、パスワード管理は忘れがち。
IDとパスワードの一覧表を別に作って保管しておくと家族が助かります。
⑦ 葬儀・お墓に関する希望
どんな葬儀を望むか(家族葬、一日葬など)
誰に連絡してほしいか、お墓の希望などを記載しておくとスムーズです。
⑧ 相続・遺言の有無
遺言書を作成している場合は、その保管場所を明記しておきましょう。
「誰に相談したか」「どの弁護士・公証人に依頼したか」も記録します。
⑨ ペットの世話・所有物の処分
ペットの引き取り先や、思い出の品の扱いも書いておくと安心です。
⑩ 家族・友人へのメッセージ
「ありがとう」「お世話になった」など、想いを自由に綴る部分です。
この章が、家族にとって一番心に残るページになるでしょう。
エンディングノートの書き方のコツ
近年は、子どもに負担をかけないために「生前購入(寿陵)」を選ぶ人が増加中。
永代供養墓や樹木葬など、宗教にとらわれない新しい形も広がっています。
お墓を選ぶ際は、家族が通いやすい場所・費用・管理体制などを総合的に比較しましょう。
① 最初から完璧を目指さない
一度に全てを書こうとすると続きません。
まずは「思いつくところだけ」でも十分です。
空欄は後から少しずつ埋めていけばOK。
② 定期的に見直す
家族構成や財産は時間とともに変わります。
1年に1回見直して、更新日を記録しておくと信頼性が上がります。
③ 家族に存在を伝えておく
せっかく書いても、誰にも伝わらなければ意味がありません。
「○○の引き出しに入っているよ」と伝えておくだけで安心です。
④ デジタル版を併用する
最近はクラウド型エンディングノートも登場しています。
スマホやPCから更新でき、家族と共有も可能です。
紙とデジタルの併用が理想的です。
⑤ 楽しみながら書く
終活=暗い作業ではありません。
これまでの人生を振り返り、「感謝」「喜び」「夢」を記す時間です。
「これから何をしたいか」を書く欄を作るのもおすすめです。
エンディングノートと遺言書の違い
混同されやすいこの2つですが、目的と効力が異なります。両方をセットで準備することで、より安心な終活ができます。
まずは自由に書ける「エンディングノート」から始め、必要に応じて専門家に相談して遺言書を作成するとよいでしょう。
エンディングノートを書くと得られる3つのメリット
① 家族が迷わない
葬儀・介護・財産の希望を明確にしておくことで、家族の精神的負担を大幅に軽減できます。
② 自分自身の安心感
「自分の希望を整理できた」という安心感が、心のゆとりにつながります。
③ 残りの人生を前向きに過ごせる
過去を振り返り、未来を見つめ直すことで、
「これから何をしたいか」「誰に会いたいか」が自然と見えてきます。
エンディングノートを選ぶポイント
市販のエンディングノートは種類が豊富です。
購入前に、次の3点をチェックしましょう。
- 内容が自分に合っているか(介護中心・葬儀中心などテーマが異なる)
- 書きやすいサイズ・レイアウトか(A4かB5が一般的)
- 長期保存できるか(丈夫な紙・バインダー式などが理想)
八光殿にはオリジナルのエンディングノート「未来創造ノート」があり、事前相談を通じて「あなたらしい最期」をサポートしています。
ぜひ今日から、少しずつ終活を始めてみてください。
エンディングノートは“未来の自分”と“家族”への贈り物
エンディングノートは、死の準備ではなく**「生の整理」**です。
書くことで、自分の人生を見つめ直し、家族への感謝を伝えるきっかけにもなります。
「まだ早い」と感じる方こそ、今が始めどき。
1ページでも書き始めれば、それが“あなたの終活の第一歩”になります。
事前相談を通してエンディングノートの書き方もお手伝いしています。
八光殿では、八尾市・東大阪市・松原市・門真市・大東市・四條畷市の各会館で、お気軽に無料相談できる場を設けていますので是非ご利用ください。