この度は、母の葬儀を八光殿様でお世話になりました。
母の突然の入院生活に、家族も回復だけを願い過ごしていました。亡くなる一週間前は元気に話したり冗談で笑い合い、前日は主治医と体調の良い兆しを喜び、母の日の贈り物を渡せたと安堵した、その翌日の朝に亡くなりました。
それまで、家族で生きることしか考えていなかった私は、初めて肉親を送り出すために葬儀を執り行わなくてはならないという現実を受け止める気持ちを整えるところから、葬儀の準備が始まりました。
主人の母と叔母の葬儀を八光殿の糸川さんに執り行っていただいたご縁で今回、八光殿リエラ萱振で執り行えることとなりました。最初に佐久間さんが母のお迎えに来ていただき、丁寧に母をお布団にご安置いただきました。そして、葬儀は三浦穂貴さんにご担当いただきました。
それまで葬儀について全く考えていなかった私は、葬儀の打ち合わせで、三浦さんに何度も質問をしました。しかし三浦さんは辛抱強く、誠実で丁寧な説明をして下さいました。
長い打ち合わせを終え、今度は母とのお別れの準備が始まりました。
お湯灌には心から感動しました。清めの儀に始まり、丁寧に全身を洗い、着物に着替えて化粧を施し、闘病の姿から美しい母の姿にしていただきました。そして着物は、光沢のある白の綸子(りんず)生地に五月の初夏にふさわしい 青楓(あおかえで)の描かれた着物を選びました。美しい姿で送り出すことができることに、心が震えるほど感激しました。
この青楓が描かれた着物を着て、母は旅立ちました
そして式場では、お通夜で母の人生を振り返るための動画を作成しました。アルバムをはじめ母の描き遺してくれた絵や料理ノート数冊などを式場に持ち込み、告別式までの3泊4日は八光殿リエラ萱振に泊まりました。母と同じ部屋で過ごしながら、ほぼ徹夜で写真や絵を端末に取り込み編集し、340枚収録の動画が完成しました。母とともに、母の人生を振り返る時間を最後に持てたことは、何にも代えがたい宝の時間となりました。
340枚の画像を取り込んで作成した動画
お通夜では、この動画とともに母の描いた作品も披露しました。「お母さん、こんなに上手なの!」とお褒めの言葉もいただき、きっと母も喜んでいたと思います。百合や色々な花に包まれ、家族で告別式当日に書いた手紙などとともに、母は旅立ちました。母の一番好きだった百合をご用意頂いたことも含め、私たちの願いを全て叶えて下さり、誠実で真摯な態度で私たち家族の心に寄り添う葬儀を執り行っていただいた八光殿の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。八光殿リエラ萱振で葬儀を執り行うことができ、そして三浦さんにご担当いただけたことに心から満足しています。ありがとうございます。
左:弊社三浦 右:喪主の旦那様