近年、大阪府八尾市では、家族葬を選ばれる方が増えています。
「親しい家族だけで静かに見送りたい」「費用を抑えながらも、心を込めた式にしたい」
という声が高まり、今では八尾市でも約7割の方が家族葬を選ばれるようになりました。
一方で、近年の八尾市では、火葬場の混雑による“日延べ”や、
コロナ後に変化した参列者数・費用感の見直しなど、
葬儀を取り巻く環境に新しい傾向が見られます。
この記事では、八尾市で家族葬を検討されている方に向けて、
葬儀の流れ・日延べ時の対応・コロナ後の費用動向・地域の慣習を、わかりやすくご説明いたします。
ご逝去〜葬儀社への連絡
ご逝去が確認されたら、まずは葬儀社に連絡を入れましょう。
「家族葬を希望している」ことと「お迎えをお願いしたい」旨を伝えるとスムーズです。
八尾市および周辺の主な医療機関には、
- 八尾市立病院(八尾市龍華町)
- 東大阪市立総合病院(東大阪市)
- 若草第一病院(東大阪市若草町)
- 八尾徳洲会総合病院(八尾市若草町)
などがあります。
葬儀社によっては、これらの病院から最短30分前後でお迎え可能です。
お迎えを待つ間に、医師から「死亡診断書」を受け取り、入院費の清算を済ませておきましょう。
「日延べ(ひのべ)」とは?〜八尾市の現状
ここ数年、八尾市でも火葬場や式場の混雑による“日延べ”が増えています。
特に利用者の多い八尾市立斎場では、時期や曜日によっては2〜3日後でないと火葬の予約が取れない場合があります。
こうした場合、故人様を安置施設にお預けし、葬儀の日程を後ろ倒しにする必要があります。
🔹日延べ時の注意点
- 病院から直接ご自宅に戻れない場合は、葬儀社の安置施設を利用
- 安置料がかかることがある
- ご家族の予定や菩提寺の都合に合わせて日程を整えることが可能
以前は「できるだけ早く葬儀を」という考えが主流でしたが、
近年は「ゆっくり準備して、落ち着いてお見送りしたい」というご家族も増えています。
日延べが必要になっても、焦らず葬儀社に相談することで、より納得のいく形に整えられます。
ご搬送〜ご安置
寝台車が到着したら、ご安置先(ご自宅または安置施設)をスタッフに伝えます。
ご自宅での安置が難しい場合や、ご近所に知られたくない場合は、
八尾市内の安置施設を利用することも可能です。
また、八尾市はマンションや集合住宅も多いため、
2階以上の住居への搬送にも対応しています。
「一晩だけ自宅で過ごしたい」「夜間に静かに帰宅したい」といった要望も、
対応していただける場合もあります。
家族葬の打ち合わせ
喪主様の決定
喪主は、葬儀全体を代表して進行や内容を決める役割を担います。
配偶者・長男・長女など、故人と縁の深い方が務めることが一般的です。
高齢の配偶者が喪主となる場合は、名義上喪主とし、
実務をお子様が担当されるケースもよくあります。
死亡届の記入
医師から受け取った死亡診断書の左側が死亡届です。
葬儀社スタッフが丁寧に説明してくれますので、初めての方もご安心ください。
日時・場所の決定
火葬場の空き状況、ご家族の予定、宗教者の都合を踏まえて日程を決めます。
八尾市では、八尾市立斎場(八尾市南植松町8丁目191番地)を利用される方が多く、
式場と火葬場が併設されているため、移動の負担が少なく人気です。
🔸日延べを避けるためのコツ
- 早めに「仮予約」を入れる
- 瓜破斎場や柏原市立斎場など、複数の火葬場を候補にする
- 平日葬を検討すると空きが取りやすい
コロナ後の家族葬:参列・費用の変化
コロナ禍以降、八尾市でも葬儀のスタイルが変化しました。
2025年現在、家族中心の少人数葬が定着しつつあります。
① 参列者数の傾向
以前は30〜50名程度だった家族葬が、
現在は10〜20名前後が一般的です。
遠方の親族を呼ばず、身内中心でゆっくりと見送る傾向が強まっています。
② 費用感の変化
コロナ前に比べて、料理や返礼品を簡略化するご家庭が増えた一方で、
祭壇や写真演出など、「心を伝える部分」に重点を置く傾向があります。
八尾市での家族葬費用は、80万〜100万円前後が目安です。
費用の内訳例
- 祭壇・棺・遺影写真:40〜60万円
- 式場使用料:5〜10万円
- 料理・返礼品:5〜20万円
- 火葬料・宗教者へのお礼:10万円前後
🔹八尾市民の火葬料は1万円前後(市外は約2万円)
比較的リーズナブルなため、費用を抑えやすい地域です。
③ 参列スタイルの多様化
オンライン参列やリモート弔問を導入する葬儀社も増え、
高齢の方や遠方のご親族も参加しやすくなっています。
ご親族・関係者への連絡
家族葬では、参列をお願いする範囲を決めておきましょう。
香典や供花を辞退する場合は、早めにお伝えします。
お呼びしなかった方々には、葬儀後に「家族葬で執り行いました」とお知らせすることで、
誤解やトラブルを防げます。
葬儀後に弔問を希望される方もいるため、対応方針を家族で話し合っておきましょう。
お通夜・お葬式の流れ(八尾市の場合)
お通夜
お通夜は18時または19時に開式することが多く、
30〜60分程度の式となります。
ご家族は、祭壇や供花の確認を行い、葬儀社と進行を打ち合わせます。
最近では、故人の好きだった音楽を流したり、
ご家族から感謝の言葉を伝える温かい式も増えています。
通夜法要後は、ご親族のみで「通夜振る舞い」を行い、
お食事をしながら思い出を語らう時間を持ちます。
お葬式
お葬式当日は、開式2時間前に式場入りし、進行の最終確認を行います。
式は約1時間で、ご出棺後、八尾市立斎場で火葬が行われます。
火葬後は「精進落とし」のお食事を取り、
お骨上げ・繰り上げ初七日法要を行う場合もあります。
八尾市の葬儀慣習と地域性
八尾市は、大阪府内でも人情味あふれる地域性が残るまちで、
仏式葬儀が主流ですが、宗教にこだわらない「お別れ会形式」も増えています。
また、八尾市は寺院との関係が深い地域でもあるため、
菩提寺をお持ちの方は、葬儀前に僧侶へ日程相談をしておくと安心です。
まとめ:八尾市での家族葬は「焦らず、想いを大切に」
家族葬は、少人数でも心を込めて故人を見送ることができる葬儀形式です。
八尾市では、火葬場の混雑による日延べや、コロナ後の費用・参列の変化もありますが、
これらを理解し、計画的に進めることで、より穏やかで温かな葬儀が可能です。
形式にとらわれず、「ご家族の想いを最優先にするお葬式」が、
今の八尾市で選ばれている家族葬のかたちです。
八尾市で家族葬をお考えの方へ
当社では、八尾市立斎場をはじめ、瓜破斎場・柏原市立斎場など、
周辺エリアでの家族葬もお手伝いしております。
「日延べが心配」「費用を抑えたい」「想いを形にしたい」など、
ご家族のご希望に寄り添い、最適なプランをご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。



